
ロシアの漆芸(うるしげい)は、張り子(パピエ・マシェ)の箱やパネルを作り、漆を塗ったあとに、民話などの場面を職人が手描きする工芸です。この塗り絵ブックは、パレフ、ムスチョーラ、ホールイという町の名人たちの作品からインスピレーションを受けています。これら3つの町は、ロシア中央部イワノボ州にある、昔のウラジーミル=スーズダリ公国の地域にあります。17〜19世紀にさかんだった聖像画(イコン)を描く伝統を色濃く受けついでおり、その伝統は1917年のロシア革命まで続きました。現在は若い芸術家たちによって復興されており、卵を使ったテンペラ画と、細かい金箔のハイライトを組み合わせた技法で描かれています。